寿はりきゅう院 の日記
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五行論
2013.01.24
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陰陽論に引き続き五行論です。
前回も今回も私がツボを説明するのに最低限の事しか書いていません。
普通に説明しようとするとそれぞれ本一冊ずつ必要になります。
ということでザックリ説明致します。
全てのものを五つ「木火土金水」に分けたのが五行論。
この順番が大事で、順番の通りにいくのが「相生」
一つ飛ばしで行くのが「相克」といいます。
では相生から。
木は燃えることで火を生じます。木は火の母。火は木の子。
火は物を燃やして土に栄養を与えます((生じます)。火は土の母。土は火の子。
土はその中に鉱脈を(金を)生みます(生じます)。土は金の母。金は土の子。
金(鉱脈)があるところからは水が湧き出ます(生じます)。金は水の母。水は金の子。
水は木を育てます(生じます)。水は木の母。木は水の子。
次は相克
木は土に根をはり栄養を取ります(剋します)
土は水をせき止め濁します(剋します)
水は火を消します(剋します)
火は金を溶かします(剋します)
金は木を切り倒します(剋します)
この相生と相克が五行論の基本であります。
次は五行分類。
木。春・風・東・緑(青)・肝・胆
火。夏・暑・南・赤・心・心包・小腸・三焦
土。土用・湿・中央・黄・脾・胃
金。秋・燥・西・白・肺・大腸
水。冬・寒・北・黒・腎・膀胱
もっともっといっぱいありますが
興味ある方は「五行色体表」で検索してみてね。
あと、前回ちょっと書いた気血津液と痛みについて
気・血・津液のどれかが足りないと痛みがでます。それを「虚証」といいます。
虚証の時は揉むと気持ちいいです。
例えば足りない虚証の時は母を刺激して補えば(補す)痛みはなくなります。
気・血・津液のどれかが滞っても痛みがでます。それを「実証」といいます。
実証の時は揉むと痛いです。
例えば滞った実証の時は子を刺激して取りされば(寫す)痛みはなくなります。
前回書いた14経絡のうち12経絡には陰陽と五行が割り振られています。
12経絡の中にそれぞれ五行が割り振られたツボがあります。
なので木の経絡(肝経・胆経)の木のツボ(大敦・足臨泣)とかがあって
木の経絡が詰まってるから火のツボを刺激しましょう、とか考えるのですね。